染みの色から付いてかなり時間が経ったもの
と判断できます。
ここまでなったら、染み抜き剤だけでは
落とせなくなります。
漂白してシミの色を抜いていかなくなりますが、
ここで問題があります。
漂白剤を使ってシミの色を抜くのですが、
同時に生地の色も抜けます。
生地の色が抜けた場合は、色を塗り
復元していきますが、今回の生地は
複数の色の糸を織り柄を作っています。
この柄の色が漂白により抜けてしまうと
再現は大変、困難になります。
そこで、シミの色を抜きつつ、柄の色を
残す慎重な漂白作業が必要となりました。
うっすらとシミは残りましたが、
柄の色は抜けていません。
ここまでが最善な状態と判断し、作業を終了しました。
もっと早く染み抜きをしていれば、違った結果に
なっていたと思います。
クリーニングに定期的に出していただければ、
染みの発見も早くなったと思います。
染みなど問題が出て来て
クリーニングに出されるより、
定期的にクリーニングされる方が
洋服を良い状態に保つ賢い方法です。